キャバクラとクラブ、どちらもキャストやホステスが顧客を接待する点で良く似ていますが一体どこがどう違うのでしょうか?
このページでは知っているようで知らないキャバクラとクラブの違いについてまとめてみました。
仕事内容は似ているが客層・料金が違う
キャバクラとクラブはどちらも、キャストやホステスが顧客の要望に応じてお酒を作ったり、話し相手になる点で共通しています。
仕事内容はかなり似ているわけですね。でもまるっきり同じわけではありません。
まず違うのは客層です。キャバクラは20~30代の比較的若い顧客が利用しますが、クラブとなると50~60代の顧客がメインの年齢層になります。会員制になると一見さんお断りのお店が基本なので、誰かの紹介がなければお店に入る事も出来ません。
「選ばれた顧客だけの空間」が高級会員制クラブの世界です。もちろん数千円の安い料金では飲めません。
銀座の高級クラブには50~60代の顧客が多く、同じ高級クラブでも六本木のお店では30~50代の顧客が多くなっています。
六本木の方が若干客層が若いのです。六本木はITやマスコミ関連の方が多いので、その影響もあります。
キャバクラでは飲み放題で約1時間に3,000~8,000円の料金設定が多くなっていますが、高級クラブはバブルの頃、お店のソファーに座っただけで10万円と言われていました。
さすがにバブルの頃とは違うので利用料金は下落傾向にありますが、キャバクラと比較すれば高級クラブの方が料金は高めです。
高級クラブにはママがいる
高級クラブはお店を取り仕切る「ママ」と呼ばれる責任者・管理者がいます。
ママは10代後半や20代などの若年層では務まらず、ある程度年齢のいった人生経験・ナイトワーク経験の豊富な女性であり、知性が高く顧客の秘密を決して口外しない信頼出来る人物が就任するのが一般的です。
多くの顧客はママ目当てで来店するため、ママの魅力がお店の売り上げを大きく左右すると言っても過言ではありません。
またお店の責任者なので、ホステスの管理やどのホステスをどの顧客に付けるかなどもママが全て判断します。ホステスの性格や魅力、能力を冷静に判断する力が必要なのです。
ホステスの育成もママが行いますので「この子は伸びしろがある」と思えば、太客に紹介して固定客になってもらうなど人材育成のノウハウがなければ管理者とは言えません。
いつまでも「私が主役なのよ」とお店で注目されたいママもいますが、本来はお店の管理者・監督・責任者です。そのため裏方に回ってお店をスムーズに営業していく方向で考えなければ、いつかどこかで行き詰ります。
つまり高級クラブのママは自らが商材となり顧客を呼び込む以外にも、人材育成や売り上げ管理、お店のプロデュースなどマルチな才能が必要なのです。
高級クラブのママを「女大将」と呼ぶ方もいますが、まさにその通り。
並みの女性ではなかなか務まりませんね。
キャバクラは容姿・高級クラブは品性が重視される
キャバクラは採用段階でルックスが重要視され、クラブの場合は品性や知性が重視されます。
キャバクラは若年層の女性が接客するのが一般的で、料金も高級クラブに比べればお手軽。
賑やかな店内(カラオケもあり)でパーッと騒ぎたい顧客もいるので、どちらかと言えば会話や雰囲気ではなく勢いやノリ、楽しさ重視です。
キャバクラには若い顧客も多く来店するので、それに対応するようにルックスの良い若い女性を配置するのが基本。
ところが高級クラブの場合は顧客の年齢層が50~60代と高めなので、若年層の女性よりも20代後半から30代の落ち着いた女性の方が好まれます。
店内は静かでゆったり会話を楽しむスタイルなので、会話の質が最重要視されます。
たとえ絶世の美女ホステスであっても、品性や知性の欠片もない女性では仕事は出来ません。
キャバクラとクラブとでは、求められる女性像に違いがあります。
自分はどちらに向いているのか、入店前に良く確認しておくと良いですね。
まとめ
キャバクラと高級クラブとでは客層や料金の違い、ママがいるかどうか、求められるキャスト・ホステス像などに違いがあります。
どちらが自分にとって働きやすいのか、どちらがより向いているのかを考えてから面接を受けてくださいね。