高級クラブは高時給がもらえる上に、お店に来店する方々は富裕層や政財界の重鎮、著名人、大手企業の重役や社長クラスのいわゆる「セレブ」な人達がメイン。
企業の接待としても高級クラブは好まれており、顧客単価が非常に高いのが特徴。
そんな高級キャバクラで働くホステスの仕事についてまとめています。
基本的な仕事内容はキャバクラに似ている
高級クラブでもキャバクラでも、基本的に「ホステス(キャスト)が顧客の注文に応じてお酒を作り、一緒にお喋りをして楽しんで頂く」と言う接客スタイルに何ら変わりはありません。
テーブルマナーを心得、気持ちよくお店で過ごして頂くために気配りや気遣いが必要である事も同じです。
ただしキャバクラは1対1のマンツーマンでの接客が基本となり、高級キャバクラはママに担当のホステス、そしてヘルプの女の子と複数人で接客するのが基本。
キャバクラは個人プレー、高級クラブはチームプレーでの接客スタイルになります。
高級クラブでは積極的に自分を売り込むのではなく、周囲の方々と調和して聞き役に徹する方が良いわけです。
ホステスはお酒を作って顧客とお喋りする以外にも、トイレに立った顧客のためにおしぼりを持って待機する、グラスについた水滴を拭く、テーブルの上を常に綺麗にする、煙草に火を付ける、灰皿はマメに取り換えるなどの接客を行います。
お客さんとの会話
高級クラブにやって来る顧客はハイクラスな方々ばかりですし、政財界で活躍している方も少なくありません。
「中東の地政学的リスクで円高になると思うね」「日経平均はこれで2週間連続上昇ですよ」「今度の衆院選はやはり自民党が優勢かな」など、その筋のお話も飛び出します。ところが「円高ってなんですか?日経平均ってどういう意味?衆院選って何?」と知性の欠片もない会話をしてしまうとアウトです。
キャバクラではちょっとおバカな方がウケが良いかもしれませんが、高級クラブで知性の無さを曝け出すと命取りです。
せめて政治や経済の基本くらいは勉強しましょう。
またこれはキャバクラでも同様ですが、幅広い話題を持つキャストやホステスは顧客の知的好奇心を満足させられます。
「君はいつも面白い事を言うね」と気に入ってもらえるように、ネットニュースや雑誌、新聞、テレビのニュースや時事問題に目を通して幅広い話題が持てるようにアンテナを広げておく事です。
同伴・アフター
高級クラブでもキャバクラ同様、同伴やアフターがあります。
ただキャバクラのように個人プレーではないので、お店が終わった後に他のホステスや顧客と一緒に食事をする事もあります。
まるでグループ交際のようですね。
もちろん顧客と1対1でアフターや同伴出勤をするケースもありますので、必ずグループで行動するわけではありません。クラブの場合も同伴出勤は評価されます。
お客さんが心地良い空間を作ることが大切
高級クラブの場合は顧客が富裕層と言う事もあり、接客レベルが低いと二度とお店に来てもらえません。
テーブルマナーや会話術など、接客には特に気を遣わなければなりませんね。
接客の中心に顧客を置いて「ここにいると心地よい」と思ってもらえる空間を作る事が大切です。
そのためにはホステスには美意識が必要ですし、気遣い、優しさ、話題の豊富さ、機転が利くなど何か顧客を魅了する個性や強みを持たなければなりません。
ナイトワークを始める前に、まずは自分の魅力がどこにあるのか、どんなキャラを演じるのか、よく考えてみると良いですよ。
キャバクラとの違いは「高級感と落ち着き」
キャバクラと高級クラブは高級感と落ち着きの面で大きな差があります。
お店の内装にも様々なタイプがありますが、有名店になるとまるでヨーロッパの王宮にでもいるかのような目も眩むばかりのシャンデリア、豪華な革張りのソファー、スワロフスキーのビーズカーテン、西陣織で飾られたインテリアなど「これでもか」とばかりに贅を尽くしたお店もあります。
会社の接待で利用する方も多いので、格式のあるお店でなければ銀座の高級クラブとは言えません。
店内は豪華ですが、実際に接客するホステスは上品で知性のある落ち着きのある女性が多く、カラオケで大声を張り上げる顧客は皆無(そもそもカラオケ設備自体がないです)。
この格調高さ、高級感、ホステスの落ち着いた接客が銀座高級クラブの特徴です。
まとめ
銀座の高級クラブとキャバクラの仕事内容に大きな違いはありませんが、お店の格式や接客の方法、ホステスに要求される要素に違いがあります。
この違いを考えながら、お店探しをしてみてくださいね。